こちらは先日作製させていただきました、OAKLEY(オークリー) DEADBOLT(デッドボルト)です。
ラウンドシェイプとこだわりのデザインで人気沸騰中のOAKLEY DEADBOLTは、チタンを採用したフレーム&バネ丁番で、かけ心地の良さもいいですよ~
今回お求めのお客様は、夜間での車の運転時にまぶしさと見づらさを感じており、メガネを新調していただくことになりました。
時々、お客様から夜間運転、とくに雨時の夜間の運転がまぶしいといったお悩みをお受けすることがあります。
まぶしいと感じているのであればまぶしさを抑えることのできるサングラスをかければいいじゃない?と思われる方も多くいらっしゃると思うのですが、夜間運転時に装用できるカラーレンズには実は制限があるんです。
というのも安全基準としてJIS規格により、視感透過率75%未満のレンズは薄暮れ又は夜間時における運転又は路上での使用禁止と定められています。
もう少しわかりやすくすると、濃度がおおよそ25%を超えるレンズでは光量不足で視力が低下する場合があり、危険なので運転や路上での歩行では使用しないでくださいね、ということになります。
では、濃度がおおよそ25%を超えるレンズで夜間の運転をしていたら法律違反になるのか?ということになるわけですが、この場合ですと法律違反ではないけど、大変危険で、万が一、夜間運転不適合のレンズで事故などを起こしてしまった場合に、過失割合が大きくなったり、裁判などでは不利になってしまう場合があります。
そのため当店では、大切なお客さまを危険な目にあわすわけにはいかないので、夜間での使用はしないように、ご注意とご説明を十分にさせていただくようにしています。
それでは、夜間の運転はまぶしいのを我慢するしかない?
そんなことはありません。
現在では、各レンズメーカーから、夜間運転を快適にできるように工夫されたレンズが発売されているんですよ~
今回作製させていただいたお客さまも、実際に暗くなってから来店していただき、車のライトなどをチェック、様々な夜間運転時におすすめなレンズをテストしたうえで、夜間運転可能な偏光レンズをチョイスしていただきました。
偏光レンズというと、よく当店のブログなどでも登場するのですが、一般的にまぶしさだけでなく、水面のギラツキやテカリまで軽減するレンズで、どれも濃度はある程度濃く、いわゆるサングラスのようなレンズが多いことにお気づきになった方も多くいらっしゃると思います。
それは、偏光レンズには可視光線透過率だけでなく、偏光度というものがあり、基本的に、可視光線透過率が低い(レンズの濃度が濃い)ほうが効率よく偏光度(ギラツキやテカリをカット)を高くすることができるからです。
例えば、可視光線透過率30% 偏光度99%という表記の偏光レンズの場合、レンズの濃度はコートなどで多少変化しますが、約70%で、乱反射などの雑光を99%カットできるレンズですよ、ということになるわけですね。
偏光度が高いと偏光レンズとしての効果が高いため、 可視光線透過率が低く、偏光度が高いレンズだと、まぶしさも乱反射も大きくカットすることはできる半面、見え方は暗くなりいわゆるサングラスになっていきます。
一方で、可視光線透過率が高い(レンズの濃度が薄い)もので偏光度を高くすることは中々難しくなります。
例えば、半透明(薄い)ブラインドカーテンがあるとして、それだと閉まっている状態でも光を通してしまうわけです。
つまり、可視光線透過率が高く、偏光度は低いレンズでは、まぶしさと乱反射を大幅に軽減することはできなくなってしまうけれど、視界は暗くなり過ぎないので低照度などでも使用できるということになります。
そのため、お好みや、使用されるシチュエーション、目的などによってレンズを選んでいただく必要があるんですね~
こちらの偏光レンズは、カタログ値だと、透過率76%、偏光度38%となっており、一般的な濃い偏光レンズと比較すると偏光度、レンズの濃度ともに低く、完全にまぶしさ、乱反射を抑えることはできないものの、夜間運転が可能な範囲で、一般的な同程度の透過率を持つカラーレンズより反射を軽減してくれるので、雨時の夜間の運転などで道路に溜まった雨水の乱反射なども抑えることができます。
こちらの眼鏡をお渡しさせていただいてから数週間後に、かなり効果があったとうれしいご報告をいただきました。
もし、同じように夜間での運転などでお困りの方がいらっしゃいましたら当店では、実際にテストレンズではありますが、どのように見えるのかお試しいただくことができますので、お気軽にご相談くださいませ。